あれからもう2年とか、本当に信じられない。


2年前は、まったく歯が立たなかった大会もぼちぼちと入賞できるようになったんだ。



“詩音、明日頑張ろうね”


“もちろん。今度こそ一番上に立つから!”


“あ゛~、ハイハイ。詩音、一番になったらなんかおごってあげる”


“本当に?マジ頑張るから”


“…由貴って、詩音に甘いよねぇ”


“だって詩音可愛いんだもん”


“あ~、出たよ由貴ののろけ話。詩音も自分の彼氏ぐらいどうにかしな(笑)”


“いや、彼氏じゃないし”