始まりは、電話での喧嘩-





ほんの小さな事だった。

いつもの小さな喧嘩だった。



違ったのは、喧嘩後のあたしの行動だけ。





全ての悲劇を起こした原因は、何故かあたしだった。










~♪…~♪


[着信:アキヒロ]



『はーい』


「ごめん!今日会えない!約束してたのに…マジごめん!」



『…え~…、なんで会えないの?』





「忙しいから。」





彼が言った、何気ない"忙しいから"の言葉があたしの妄想を育てる。