ケータイ小説 野いちご

あやつりの糸

◆序章
張られた罠

 オープン・カフェの白いテーブルセットが疲れた街ゆく人々の足を止める。

 そのイスに腰掛ける1人の青年はアメリカのフロリダ州にある小さな街の一角でカフェ・ラテを傾けていた。

 名はベリル・レジデント。

 金髪のショートヘアにエメラルドの瞳。外見は25歳ほどだろうか。

 優雅にカップを傾けているこの青年の職業はフリーの傭兵だ。

 それだけでも珍しいと思われるが『不老不死』という存在になって10年になる。

 本当なら現在は35歳のハズである。

 しかし彼は25歳に不死になったため35歳である現在も25歳のままの外見をしている。

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