低い天井がずっと続き、所々で岩がボコボコと飛び出し、深く深くまるで地獄の底まで続いているかのような、狭い穴の中を修二たちを地を這うように進んでいた。


『ハァ…ハァ…』


穴の中をつき進む修二の口から白い息がこぼれる。


『とんでもない穴だな…』


亮は口に加えた小さな懐中電灯で辺りを照らしながら戸惑いを見せていた。


『穴を突き進めば突き進むほど気温がどんどん下がっている…所々の地面が凍りついている…』


相沢誠也は凍りつく地面に触れた自分の手を見つめた。


修二たちは凍りつき始めた穴の中を滑り下りるように進み始めた。