出会いは何処に潜んでいるのか、誰にも分からない。 また誰を好きになるかなんて、もっと分からない。 それがレンアイという、摩訶不思議・・・ 私たちの始まりもまた、例に漏れず唐突すぎたの。 「鈴…、オマエが好きだ」 突然に差し出されたモノは、甘い甘いカクテルで。 それは貴方へと惹かれる、甘い蜜を潜んだ媚薬でしかなくて。 そのカクテルこそが、“ファジー・ネーブル”。 平凡な私と曖昧な輝を繋いだ、禁断の果実なの…――