「え!お兄ちゃん帰ってくるの!?」


ママの言葉にいち早く反応したのはあたし。

目の前でご飯詰まってむせてるパパなんかに負けはしない。


「そうよ〜!夏休みに入ったんですって!」

「じゃあずっと居るの!?」

「そうね、夏休みが終わるまでかしら」

「いやったぁ!!」


あたしはご飯中にも関わらず、お箸を投げ捨てて喜んだ。

そんなあたしを見て、ママが笑う。


「ホントに灯莉(ともり)はお兄ちゃんが大好きねぇ」

「当たり前だよ!ウチのお兄ちゃんに勝てる人なんていないね!」


そう!

自慢できるくらい、ウチのお兄ちゃんはカッコいいんだ!

優しいしイケメンだし運動できるし頭良いし…。

もう“彼氏にしたい人ナンバーワン”取っちゃう勢いでスゴいんだから!!

あたしの自慢のお兄ちゃん!


大学生になって、独り暮らししてるから、なかなか会えなかったんだけど…。


明日帰ってくるって!


明日会えるって!


嗚呼…どれだけ待ち望んだことか…。

涙が出てくるよ…(どんだけ)。


さて!

ならば今日は早めに寝て、明日に備えなければ!!


では皆さん!




おやすみなさい!!