「………う……」 長い、長い悪夢から目が覚めると知らない場所にいた。 ど、どこ? 「…目ぇ……覚めたか?」 突然聞こえてきた声に身構える。 「………ツバサ……」 よく見ると少し大人っぽくなっていた。 「…あ?俺を知ってんの?」 「……っ」 昔とは違う、口調で。でも同じ声で。 変わったツバサと目を合わせるのは、久しぶりだった。 「…ここ、俺の部屋。…ってかあんた………」 ドキッ