「ほら…とりあえず立ちなよ」

「あ、はい……」



私はその人の差し出した手を握り、立ち上がる。






「あの…ここって、一体何なんですか!?どうして私がここにいるの?」

「うーん。説明すんのめんどくさいから、ついてきて」

「っ!?」


そう言ってその人はサーフボードを置き、私の手を引っ張り歩き出した。




どんどん歩き…海辺を抜けると、そこにはリゾート地のような光景が広がっていて、人もたくさんいて賑わっていた。

数多くのオシャレなお店の周りにいる人達は、キレイな服で身を包んでいる人たちばかりなので、制服でいる自分が恥ずかしくなった。





本当何なの?

ここが本当に天国?