キョウスケはその日の夜、A公園の入り口に立っていた。                                 
「さて・・いるかな」                          

 ポケットの中に手を入れて、バタフライナイフを触っていた。                                           

 落ち着く。                              

 イカれた狂人二人に会うからなのか、月の光が怪しく自分を照らすからなのかはわからない。                             

 鼓動は激しくなり、体中の血管が浮き出ているような感覚を覚えた。                            

 興奮を抑え切れずにキョウスケは少しの間、公園の入り口に立っていた。