キョウスケとセンセイが会っている中、セカンドはゆっくりと駅に向けて歩いていた。                                
 帰宅途中ではない。                          

「・・目立つなぁ、あの男は」                                  

 ゼロと名乗ったセンセイにシンドウを尾行するように命令されたからだ。                          
 だからセカンドはシンドウに気がつかれないように、数メートル距離を置いてゆっくりと歩いていた。                         
 セカンドはシンドウに殺意を抱いていた。                            
 粗暴であり、ゼロに信仰心をまるで示すことのないシンドウは、セカンドにとって異教徒のような存在だったからだ。                              

・・僕が“セカンド”ならあんたは所詮、四番・五番ってところだよ。