「はーい。終了でーす、お疲れ様でしたー。」


僕は悠斗。一応、モデルの仕事をやってるんだー。
あ、でね?僕のパートナーが咲斗。同じ事務所のモデルさん。
前から仲が良くて…。

今、ちょうど仕事が終わったとこなんです。


「悠斗。ほら、差し入れだってよ。」


咲斗がそう言って、僕にコーヒーを手渡してくれた。
え…コーヒーだって!?!?


「…。」


僕は無言でコーヒーを見つめる。


「ん?悠斗?どうした?」

「…え?あー…何でもないよ?」


そう言って、無理やり笑顔を作った。

咲斗が僕をじっと見つめる。


「…あ。なるほどな。」

「…?」


僕が顔を向けてみると、咲斗は納得したような顔をしていた。


「コーヒー、嫌いなんだろ?」

「なッ!?何で分かったの!?!!」


見事に言い当てられて、戸惑いながらも聞く。