今日もまた、普通の人間には見えないモノ…"影"…の命を屠り、その血を浴びた。

それが、自身の日常。

通常は普通の人間には見えない"影"たちは、だからと言って無害な訳で無かったので、遠い昔にその存在を感知できた人々が、人間に害を為す"影"を殺戮する機関を作った。

それが、"影切り"。

機関は企業の形態をとり、人間に害を為す"影"を屠る事が出来、かつ社会の平和を乱さない精神を持ったモノ達(人間以外も含まれる)がその企業に所属した。

自身は、そこのアルバイトをしている。

企業は表向き、掃除専門の会社として、そこそこの実績を持ち、"影切り"以外の清掃も行い、社会に貢献してきた。

それが、『株式会社月影清掃』。

アルバイトは、"影切り"以外の仕事はしないので、"影切り"以外にどんな掃除をしているかは、良くは知らない。

そして、下っ端なので噂の域を出ないが、上層部は政府との繋がりもあり、大規模な被害の場合には、政府の介入もあるとか無いとか…。

それはさておき。

『月影清掃会社』の試験に合格し、登録されたアルバイトは、専用のWebサイトの閲覧が出来る。