次の授業は自習で私は今日の出来事をずーっと考えていた。



ソウタ君なんか様子おかしいし。


いつも見せない怖い顔。


今朝の事といい…


もしかしてソウタ君はイズミ君の事嫌いなのかな?


色々考えたけど何もわからなかった。



「その飴どーしたんだ?」


放課後、いつものように崇が私達の元にやって来て


セリが握りしめている飴玉を見て話しかける。



「あのソウタ先輩に貰っちゃった〜」


おいおい…彼氏の前でそんな風に話していいの?


若干の不安を感じながらも。



「へぇー良かったじゃん!けど食べないと溶けるぞ?」



あら……全然平気みたい。

これが長年付き合ってる愛のパワーって奴かな?


「それがね!」



セリはさっき合った事を話し出す。



ドッジボールで活躍した事。

イズミ君の事。

飴玉を貰った経緯。


ちゃんと私の逃げっぷりも忘れずに話した。