数日後──

「! アメリカ?」

 元上司からの連絡で、ベリルはアメリカにいる事が解った。

 サウスダコタの平原にいるらしい。

 なんでそんな処に……疑問に思ったが、ベリルが旅行好きと聞いて納得した。

 時折、何も無い場所で数日過ごす事もあるという。

 しかしここには、廃墟の街があった。

 街には住めず、うさんくさい仕事をしている人間の住処となっている。