青い空と灼熱の太陽。

終業式が告白劇に変わったあの日から3日が経った。

今は夏休み。

時刻は午後4時を回った。

クーラーのきいたオレの部屋で、いやらしい声が漏れる。



「アッ! ダメぇ〜」

「もっとしてほしいんだろう?」

「わっ、私には主人が……アッ」


キッチンで絡み合う男と女。

肌と肌がぶつかり合う音がテレビから響いてくる。

ヤるのは好きだけど見るのは嫌いだったりする。



「おい! コウてめぇ! AVなら自分ん家で見ろよ!」

「だってオレん家、てかオレの部屋クーラー壊れてるんだもんっ」


コウはAVを持って昼からオレん家に来て、もう夕方だってのに未だに居座り続けてやがる。



「コウ、夏休みだってのに、んなもん見て虚しくね?」

「うるさいな。見たいんだからいいじゃんか!」


でけぇ声出すなよ。

今オレの部屋にいるのはオレとコウとそれから……。