その答えは

あまりにも意外なところから

やってきた



その日ナースは夕方に呼びにくる

月一回のルーティンな診察日だ

内科の診察が

外来が終わりかけた夕方過ぎに

検査室に入り採血のあと

頭部の脳波検索

その後私の担当医の行う

脳神経と内科の診察となっていた

検査室を出る頃には

外来の最後の患者も終わり

かなり特殊な診察や問診を

行わなければならないような

私のケースのために

第1診察室には私と担当医の

二人きりになる

私の担当医は普段

あまり私に関わりたくないようで

関わるとしたら

この月一回の診察くらいだろう

普段はナースに日誌や

行動記録をつけさせ

回診も毎日は来ない

いってみれば私は

この病院の厄介者なわけで

嫌がらせのように

「早く出ていかないかな」

というような態度を

示しているのだろうと

彼の態度を見るにつけ

私は心苦しさを感じていた