見渡す限りの地平線。

気が遠くなるほどの荒野。

村を出てから一時間ほど経過しているだろうか。

ティアが…これも古代遺産なのだろうか…ホットパンツのポケットから懐中時計を取り出して時間を確認する。

俺の住んでいた村の周辺は、行けども行けどもこんな風景が続く。

不毛の大地。

加えて危険な動物も生息している。

村の住人がどんどん別の土地に移り住んでいくのも当然だった。

そんな中を旅するエイプ二人。

見る者が見れば自殺行為にも等しい光景だった。