手に入れた古代遺産を抱えてロサンゼルス遺跡を出る。

その途中。

「……?」

ティアが突然立ち止まり、後ろ髪引かれるように振り向いた。

…俺もつられて振り向く。

背後には、巨大都市のなれの果て。

どこまでも続く青い空の下、朽ち果て、崩れ、倒壊した巨大建造物の森が連なっている。

かつての文明の跡。

人類は、こんな終末を自ら予見していたのだろうか。

ここまで栄華を誇っていた人類が、こんな滅亡を辿ると予測していたんだろうか。