しかし、先客がいた。
背が高めの細身の男子だった。
後ろに立つとこっちに気付いた。
「ごめんね。すぐに買うから。」
そう言って目の前にいる彼が買ったのはコーヒー牛乳だった。
彼が買った瞬間、売り切れの赤文字がついた。
「あ。」
思わず声がでた。