「あの…!!!」


「君はなんですか?」


校長は怪訝な顔をして私を見る。一方勇気くんは驚いた顔をしていた。


「私、三年の清水真子です。」


「君が噂の…?」


「し、清水さんは関係なっ…」


「関係あります!だって…今回の件は全部…嘘ですからっ…!」


嘘。自分で言って胸が苦しくなる。


けど、これしかないんだ。


「えっと…私、教室に居たくなくて…保健室にいつも逃げてて…だから、皆勘違いしちゃったんだと思うんです。噂は全部事実無根ですから!もう保健室には行きませんから!榊原先生を辞めさせないでくださいっ…」


勇気くんの顔が見れない。

けど、これでいいの。