「テスト?何ソレ美味しいの?」


「現実逃避はヤメテクダサ〜イ」


「先生達鬼!鬼畜!勉強なんて分かるわけないじゃん!うち世界史わっかんないもん!」


そう、大嫌いなテストの時期がやってきた…


「ぼく、一応勉強教えられんねんで」


「じゃぁ教えてよ〜!」


「そういえば高須頭良いらしいで、教えてもらえばえぇやん」


……何このKY男。


「勇気くんのKY!」


勇気くんが好きだと自覚してからは苦悩の日々なわけで…


忘れていた高須くんのこと、KY男勇気くんのことで頭を抱えてんのよ。


「今心が酷く傷ついたんやけど」


「……私のが…」


傷ついてるんだけどな〜…


「今日はもう帰る」


「え?まだ4時やで?」


「も〜気分じゃないの〜ばいばい!」


「え〜清水さん〜?!」


ブーイングする勇気くんを置いて私は保健室を出た。


や、そのブーイングがちょっと嬉しいとか秘密なんだけど。