ケータイ小説 野いちご

闇夜の黒猫

第1章§
神夜隼人、10歳


あの日…



あの日が事の始まりだった。




大雨の中、一人立ち尽くす少年…。



目の前には殺された両親。



――誰だ?



たまたま通り掛かった春日(カスガ)はその少年に話しかけた。



「どうしたんだい?」

「……」



彼の目の先を辿る。



血塗れの大人。



――あぁ…彼の親か…。殺されたんだな…。



春日は“J”の幹部。



直ぐさま現状を理解出来た。



――殺した奴は既に暗殺部隊に捕まっただろう。それよりも…。



春日の目には少年の冷めた目が気になっていた。


春日はその目を知っている。





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