スッ──スッ



あたし達が廊下を通れば誰でも道をあける。


だって、あたし達はヤンキーだもの!




あたしの名前は桜。ここの高校1年生。



「ちょっと桜。」


隣であたしに話しかけるのは親友の沙希。



彼女こそが本当のヤンキーで、あたしはただのフリ。


「ごめんっ!だってみんなの視線が痛いんだもん……」



「はぁ……」


「…ため息!?」



沙希いわく、あたしって"超"がつくほどのピュアなんだって!




そんなことないよね?
あたしはきっと腹黒いさ!