ホームルームが終わる。

「こい」

担任はやはり俺を呼んだ。

俺は黙ってついていく。

また相談室に連れてかれた。

この部屋にはいつまでたっても慣れそうにない。

担任と向かい合う。

張り詰めたピリピリした空気。

「お前は先生の言うことを聞けなかった。規則は規則だ。守れない人間はダメだ。何らかの処分をする。先生だけじゃ決められない。会議で教師全員でお前の処分は決める。そのことをご両親にも連絡します」

担任のその言葉を聞き、俺は力が抜けた。

こうなると分かっていたのかもしれない・・・。

だが本当になる・・・・。

俺は全身が骨が抜け落ちたように脱力し、無気力、不安、そのような感情に襲われた


ああ、母は担任から電話がかかってきて、俺が処分を受けることを聞いたらどんな
悲しい顔をするのだろう。

母は悲しみのあまりに狂わないだろうか。

とにかくもう決まってしまったこと。

どうしたって時間は戻らない。