「おらっ!だらっ!」





泉家の居間に
サブの声だけが
妙に聞こえる。





今ここには
ゲームをしている
サブと南、

本を読んでるあたし、

何もしてない星也さんの
4人がいる。



南は元々無口だけど
なぜかあの星也さんが

今日は全く
口を開かない。



ずっとなにか
考えてるみたい。





「あ~もう!
おもんないわ!」

「…サブさん
負けたからって
キレるのやめて」

「おい杏ーっ!」

「へっ!?」





いきなり話しかけられて
声が裏返った。