「ふ、ふざけないで
ください!

あ!わかった!
それ、日向さんから
奪ってきたんでしょ!」

「せや!
日向さんから…

日向ッて誰やねん?」

「はあー…
こーすればわかるかよ?」



そう言うとヤンキーは
手で髪をボサボサにして
メガネをかくて
制服をきっちり着た。



…今度はホントの
ホントに日向さん。



でもあたしは…



「う、うそ!
信じないんだから!」



あの優しい日向さんが

絶対ケンカなんて
しない日向さんが



こんなヤンキーな
わけないよ!



あたしはさっきの
ドキドキを信じたい…。



「いいかげんにしろよ!
オレが日向だ!
日向・星也!!」

「うッ…」