あれからのブルーは
ヒトが変わったみたいに快活で、
女の子には愛想よく、
いじめには屈しなくなった。


霊感やいじめで
声を潜めていたコたちまで
手のひらを返すように彼に熱を上げてた。


ァタシは、
みんながブルーに憧れてるのが、
自分のことのように嬉しかった。


「なんでナツたちは、付き合わないの?」


エリはァタシをウワサのタネに
できないのが不満そうだ。


「だって……」


ァタシは答えに困った。


「またカミナリが落ちたらタイヘンでしょ!」


ァタシはブルーが
苦しそうな顔をしてなければ、
それだけで十分な気がしてた。