腕時計を見ると、時間はあと2分余りだった。

「アシュリー!」

俺は泳いで、疲労困憊のアシュリーへと近づく。

「大丈夫か」

「ええ…」

疲れ果てた表情の彼女を支え、何とか水面を立ち泳ぎする。

やっと脱出できたのに、このまま溺死しては意味がない。

何としても生き延びないと…!

俺は空中を見回す。

ヘリは…救出用ヘリの到着はまだか…!?