「はぁー。 すごく疲れたけど、力ついたの実感できたなぁ!」

私がベッドで小さくガッツポーズをすると、引き出しから小さな白い紙がはみ出ていたのを見る。

「……何だろう? コレ。」

紙を引き出してみると、とても丁寧な字と何かの数字とその下には『雅人』―――と。



……………………



「まさか、コレって!」


(携帯番号!?)

090からはじまっているから間違いない。
私は自分の頭の中で出た答えに困惑した。

(何で、雅人さんはそんなものを?)


またしても頭の中で出た少女マンガのような思考を紅潮した頬で打ち消した。


でも、なんとなく紙を持つ手が震えた。