うちの家はいたって普通である。



お母さんは専業主婦で
お父さんは
サラリーマンの会社員。



一軒家に家族三人で暮らしてる。



兄弟はいなくて、一人っ子だ。



だから兄弟がいる人は
うらやましい。



特にお兄さんとか欲しいなぁ
なんて。



カッコいいお兄さんなんて
憧れます!!



でも妹とかも欲しいですね〜



まぁ妄想はともかく
現実はいたって普通で…



確かに友達はいないけど
いじめられてるわけでもないし
避けられてるわけでもない。



家に帰ればお母さんもいるし…



ただなんというか
そんな普通の日々に
私はあきていた。



なんとなく過ぎていく毎日を
私は普通に過ごすだけ。



このままじゃ私、
死ぬまで普通に生きるしか
なくなる!



普通がやっぱり一番
なんだろうけど
私にはそれが耐えられなかった。



何か…変わればいいのにな
なんて毎日思ってた。



変わるはずがないのに―――…



「はぁ」



私はため息をついた。



いろいろな色であふれた
私の部屋は
けっこう気に入ってる。



ここにいるとすごく落ち着くし。



いつもなら
これから勉強!
ってとこなんだけど
今日はする気にはなれない。



私はただなんとなく
机に顔をうずめてた。