ぼくポッケ。森の中のお家に住んでるパピヨンってワンコだよ。
 ぼくと一緒に住んでるお友達を紹介するね。ポメラニアンのまるちゃん、ミニチュアダックスのアレックスくん、チワワのナナちゃん、マルチーズのガッちゃん、ヨーキーのショコラちゃん、プードルのチビちゃんだよ。

 ある日、ぼく達は皆で森へお散歩に行ったんだ。それでね、帰ったらナントお家の中で綺麗なドレスを着た知らないお姉ちゃんが寝てたの。
「誰だろーね、この人。」
 アレックスくんが除きこむ。
「お姉ちゃん、起きて~。」
 ぼくはお姉ちゃんの口をペロッと舐めてみた。
「うん…?」
「あっ起きた起きたー!」
 お姉ちゃんは目を覚ましてゆっくりと体を起こしたの。
「わあっ、皆可愛いっ!…ってごめんね、勝手に皆のお家に入って寝ちゃってて。」
「お姉ちゃんはどうしてここに?」
 チビちゃんが聞くと、お姉ちゃんはちょっと暗い顔をして言った。
「私は白雪っていうの。お城で王子様の妃に迎えられて暮らしていたんだけど、毎日王子様に酷いことばかりされたからお城から逃げてきたの。何のアテもなく。そして森に入って皆のお家を見つけたのよ…。」
「そーなんだ、王子様って悪い奴なんだね。」
「そうよ、DVってゆー最低な頭してるの。」