君の笑顔は何よりも俺を強くする。 「美音!」 前を歩く小さな背中を見つけて、声をかける。 びくりと体をゆらして振り向く姿も ふわりと髪をなびかせる様子も 俺を見て少し微笑むその表情も 「どうしたんだよ?」 大切で、守りたくて、 「しかも楽しそうだし」 愛しかった。 微笑みを浮かべながら近付いてきて、俺の前に立った途端しゃがみこみ俺と視線を合わす。