オレはすぐに行動に移した。


一日でも早く、美海と里海を迎えに行きたい…。


逸る気持ちを抑えながら、オレは両親を食事に誘った。


「珍しいな…お前から食事の誘いなんて」


「今日は2人にお話があります」


「話…?」


「はい。オレ…理奈と結婚はしません」


ガタッ


両親が動揺して、テーブルを揺らした。


「…何……?」


鋭い目でオレを見る父親。


「婚約破棄します」


でもオレはもう逃げたりしない…。