次の日、あたしと祥二が別れたことが一気に広まった。

「別れたって本当？」と聞かれる度に辛さが増した。

祥二には一週間も経たない内に新しい彼女ができていた。

でも少ししてその彼女と別れたという噂を友達から聞いた。

次に付き合った子もその次に付き合った子も次々に別れていった。


「祥二！」


あたしは久しぶりに祥二に話し掛けた。


「ちょっと話したいんだけど、いい？」

「…あぁ」


あたし達は屋上に向かった。

トボトボと歩く祥二を気遣いながら、ゆっくり歩いた。