家――――


「ただいま―」


「おかえり、杏樹。」

「おかりなさい。」



お父さんとお母さんがリビングで迎えてくれた。




あたしの両親は、娘のあたしがいうのも何だけど、
二人とも美男美女。



お父さんは、かなりカッコイイし、お母さんもスッゴク美人。



二人ともスタイル良くてモデル出来ちゃうんじゃないかな。



あたしを22.3歳で産んでるから、今38歳くらい?



40歳を目前としてるのに二人ともまだ32.3歳くらいにしか見えない。




何か術でもかけてんのかな…?




そんな二人の遺伝子は一つもあたしには受け継がれなかった。



くぅ――悔しい……。



リビングのソファーに座ってたらお父さんが話し掛けてきた。



「今日は、何もなかったか?」



「うーん、家庭科室に怨霊がいたから調伏してきた。」



「そうか、ご苦労さま。」

そういってあたしの頭をなでる。