―瑞樹Side―
新学期が始まって、俺がこの学校に来て約1ヶ月が経った。
ゴールデンウィーク明けの仕事。
いつもの朝の職員会議。
校長の話が続く。
はぁ……眠い……。
昨日、俺が寝るまで星羅は帰って来なかった。
朝も俺がマンションを出るまで帰って来なかった。
俺は星羅にとって何なんだ?
ただの同居人か?
でもそのわりにはマメにメールしてくるし……。
星羅が何考えてるのか全くわからない。
まぁ、今に始まったことじゃないけど。
「川瀬先生!ちょっと」
校長に呼ばれた。
いつの間にか職員会議は終わって、周りの教師たちは朝の準備をしていた。
「あ、はい!」
俺は校長の机に行った。