始業式の次の日は…
実力テストだった。

その実力テストが返ってきたのは…
3週間後だった。


「今から…実力テストの結果を返します」
大沢先生がそう言って、成績表を返していく。

私も成績表を受け取った。
机の下で成績表を開けた…

どうしよう?
こんな成績表を持って帰ったら。

ママやおばあちゃんに叱られる。

今の私には…
ママやおばあちゃんよりも…
井上先生の方が恐かった。

私の右肩に出来た…火傷の跡。

それは…昨日、数学の問題が出来なかった私にバツとして…
井上先生がタバコの火を押しつけた。

「一回、怖い目にあうともう…間違えないでしょうね…」

そう睨みつけた後。
タバコの火を押しつけた。

「熱い…」
そう言う私を見て。
井上先生は笑った。

その笑顔は悪魔みたいだった…