何度目が覚めただろう。

起きる度に引き出しが気になった。

早く確信を得たい気持ちと、きっとあの子じゃないという気持ち。

2つの気持ちが交差する。

翌朝、朝葉は10時半過ぎに起きた。

もういいかな……。

十分時間は経ったはず。

絶対開けてしまわないようにと隠した鍵を手に、朝葉はゆっくりと引き出しに差し込んだ。