あの夏の日から…



何事もなく月日は流れていた… 





最後の大学生活を楽しむ余裕もなく私たちは就職活動に追われていた。



「まいったなあ。」 



あずがため息をつく。



「まさかこんなに決まらないなんて。」 



就活用のスーツを身につけ地味なメイクで私たちは、駅の近くのカフェで一休みしていた。