その日の夜― あたしの携帯がなった。 ブーブーブーブー 「ナギサー、携帯なってるわよー?」 「ん、ありがと。」 お母さんは誰からのメールか確認しようとしてこっちを見ている。 「見ないでよー」 冗談まじりで言ったの― だってこの時間だと、奏恵くらいしかメールしてこないし… 「ぇ……」 受信BOXを開くと、送信元には雅人の名前が……