「実は、お嬢様は、カリノア家の娘ではないのです」


はっ?



ラスクは何を言っている?

「ちょっと、ラスク。それってどういうこと?」


すかさずサラがつっかかった。


「お嬢様は…、神の娘なのです」


まさか…。



でも、これで辻褄が合う。神の娘を手に入れたい魔王がサラを狙ったのか…。


「ラスク、ここで話して良い内容なの?天界の2人もいるのに」


サラは当惑したようにラスクに尋ねた。


「えぇ、お2人は安全ですから」