「おはよう」


玄関を開けると、長谷川匡が立っていた。


「おはようごザイマス…」

直視出来ない。

おそらく私は、





顔から火が出るくらい真っ赤だろう…。


「ったく。結菜ちゃん学習能力ないの?また口塞ぐよ?」


「やめてよ。バカ…」

だって、





昨日キスしちゃったんだもん。


「普通に話せるじゃん。ってか何、昨日のこと気にしてんの?」


目の前の男は、事も無げに言った。

「悪い?私はファーストキスだったの。なのに…、




よりによってあんたなんかと」