彼女を初めて見たのは、1週間前の満月の夜だった。



俺が教会で神様に祈りを捧げて外へ出ると、さっきのように、美しく長い黒髪で、澄んだ水色の瞳をした彼女が凛として立っていた。


その背中にある両翼は天界にいた時でさえも、見たことのないような美しさだった。


あぁ。






これが人間の言う




“blueangel”なのか。


ふとそんなことを思っていると、彼女はどこかへ飛んで行ってしまった。



だから、教室で見たときは驚いたのだ。