父は考え方が古いんだ。
イマドキの女子高生がどんな風なのか、分かってない。

味のしない食事を片付けて、あたしはそそくさと部屋に戻る。

部屋着に着替えるとそのままベッドに飛び込んだ。


門限なんて、なくていいじゃん。

あーあ、面倒臭い。


あたしは鞄から携帯を取り出し、信也先輩にメールを送る。

イライラを抑えるには、信也先輩とメールするに限る。


家に居たって、家族と団欒なんてしない。

友達や彼氏とメールするか電話するかして過ごす。

家族と居たって退屈なだけだ。