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ぼくの 妹 姫

夜の散歩道






―――――楓



呼んでる…………



『楓』



お母さん



『楓は いい子だね
お母さんの自慢だよ』



あぁ、お母さんが優しく笑ってる



そうなんだよな



お母さん、優しいんだ



いつもぼくを可愛がってくれた



でも



どうしてだ?



『蕾、お前のせいで外に出られないじゃないか』



リビングで 正座してる
小さな蕾


お母さんは蕾をにらみつけ


『お前が変な事件に巻き込まれるから』


違う、なんでだよ


蕾は被害者じゃないか


悪いのは 犯人だろ?

正座なんかさせないで


まだ怪我が治ってない……


『蕾、お前が 変な男に着いて行ったんじゃないの?』



違う、違う、違う


あの時、蕾が公園にいたのは



ぼくが 蕾を置き去りにしたから



ぼくが ぼくのせいで



…………そうだ


蕾が襲われたのは


ぼくの せい




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