あと2階・・・



1階・・・



『着いたぁ・・・♪』



弾む息を落ち着かせながら、私は制服のポケットをあさり、鍵を見つけた。
それをゆっくり、鍵穴へ差し込む。



私は、この瞬間が1番好きだ。



今から次の授業が始まるまで、現実から離れることができるから。



ギィィィ・・・。