『もう誰もいないし・・・。』



校庭からかすかに聞こえてくる運動部の声に、『青春してるなぁ・・・』と感心しながら、私は帰る支度を始めた。



少しずつ、意識を現実に戻しながら。



するとそこに―――





「はるか。」