ケータイ小説 野いちご

サミシイカラ…ウソツキ

空白




あの夜のことが本当に夢だったように、あたしは毎日当たり前の日々を過ごしていた。



成瀬さんからの連絡は一度も無い。



期待していた訳では無いけど、あの夜の記憶を薄らげるにはまだ時間が必要みたいだった。

だからあのバーには行っていない。彼の事を探してしまうのも嫌だったからだ。

成瀬コーポレーションとの取引交渉も順調に進んでいるらしく、営業部からは散々どうやって取り付けたのかと聞かれたけど、あたしは「友人の紹介なのよ」などと適当に交わしていた。




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