あたしと由加は、いつもの海にきていた。


「冬の海っていうのも悪くないね、キャハハ」


由加は石投げをしながら言った。


「昨日ね、先生から電話かかってきた」


由加の言葉に、あたしは目を丸くした。


「なんで?」


「三村さん、君残念だけど、高校3年もう一度やり直しね。だってさ」


あたしは吹き出した。


「まじで?」


「うん。未紀と一緒」


「アハハ、また同じ学年か」


あたしは白いコートが汚れるのも気にせず、ゴロンと砂浜に横になった。