あたしは帰路を、のんびりと歩いていた。


バカみたいにゆっくりとね。


ババアの顔なんて見たくないけど、他に行く所もないからさ。仕方ないだろ。


それにしても、あたし、何かを忘れてる気がするんだけど。


それが何かは分からない。頭の回転が遅いせいかな。


まあ、こんな事を考えているうちに、いつの間にかあたしは家の前に立っていた。